ワンちゃんにおこりやすい皮膚トラブル。
なかでもよく見られるのが、アトピー性皮膚炎。
でもその一部は、飼い主さんの心がけと気づかいで、症状を軽くしたり発症を抑えたりすることもできるのです。
アトピー性皮膚炎とは、ハウスダストやダニなどがアレルゲンとなるアレルギー性の疾患。
室内で生活する犬が増えて、ダニやハウスダストなどのアレルゲンに接触する機会が多くなり、発症する犬が増えているそうです。
花粉が飛ぶ春先から秋にかけては、花粉でアトピー性皮膚炎を発症する犬もいます。
犬はアレルゲンを皮膚で吸収するので、皮膚に赤みや、かゆみが出てきます。
犬のアトピー性皮膚炎は、こんな原因で起こります
- ハウスダスト
- ダニの死がいや、糞
- 花粉
- 食事に含まれるアレルゲン
この他に、細菌、マラセチア、ノミなどもアレルゲンとなります。
人の場合、花粉を原因とする花粉症では、くしゃみや鼻水などの症状が現れますが、
犬の場合は、花粉が原因でも皮膚にトラブルが起こる事がほとんどです。
アトピー性皮膚炎の発症を防ぐためには、部屋を清潔に保って、環境中のアレルゲンを減らすことが有効です。
また、皮膚を清潔に保って、アレルゲンが接触しないようにすることも有効な手段です。
なかなか完治できない病気ですが、症状が悪化する前に診察を受ければ、上手に付き合っていくことも可能です。
アトピー性皮膚炎は、3~4才までに発症することが多い病気です。発疹や脱毛といった皮膚の異常に気付いたら早めに受診しましょう。
アレルギーによる皮膚のトラブル・症状を抑える方法
- カーペットなど室内を清潔に保つ
<室内にたまった抜け毛、ダニの死がい、ホコリなどのハウスダストがアレルゲンとなります。
掃除でハウスダストを減らしましょう。
- 花粉の時期には散歩後にブラシで花粉落とし
春先から秋にかけては、花粉が飛ぶ季節。帰宅したら、家に入る前に体についた花粉をブラシで落とすなどの工夫が必要。
ひとの服も同様です。
- アトピー性皮膚炎のワンちゃんには食物アレルギーにも配慮
アトピー性皮膚炎の犬には、白身魚やサケ、鴨、ナマズなど今まで食べたことのない新しいタンパク質を含むフードを与えるのが無難です。
- 適切なシャンプーで皮膚を清潔に保つ
愛犬の体から花粉やハウスダストを取り除くためには、シャンプーが有効です。
ただし、やりすぎは皮膚に負担が掛かり、逆効果にも。 2週間に1回程度が目安です。
- 薬でノミをしっかり駆除する
ノミが血を吸うときに体内に入る唾液がアレルゲンとなり、皮膚炎を起こします。
ノミ駆除薬で通年予防すれば万全です。