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子犬のお腹の原虫について


子犬の腸内に生息する原虫について
犬や猫、ウサギ、フェレット等、小動物のほとんどの腸内には、ジアルジア、トリコモナス、コクシジウム等の、いわゆる原虫が潜んでおります。
この原虫は、生物顕微鏡でないと見ることができないほど小さな真核単細胞の微生物です。

これら原虫は経口感染により体内に潜入し、腸の細胞内に棲みつきます。
感染源は、原虫(シスト)が付着した糞等を直接食したり、原虫(シスト)が付着したハエの伝搬でも感染します。

日常のお散歩時や、ドッグラン、ドッグカフェ等でも気が付かないうちに感染してしまっているケースもありますので、現実的には、ほとんどのワンちゃんはすでに原虫を保有しているといって過言ではありません。
100%感染を防ぐには、生後すぐに完全隔離をする必要があります。しかし、これではそれ以外の弊害のほうがはるかに多く現実的ではありません。

これらの原虫は、健康時は腸の細胞内に潜んでおり、ほとんど活動していない為、生活には全くの影響を与えません。 また、成犬になると、基礎免疫力に抑えられ、ほとんど発症することはありません。

しかし、抵抗力の弱い子犬において、環境の変化による緊張やストレス、栄養の摂取不足、脱水症状、低血糖症等により、一旦、体調を崩してしまうと、腸内の環境バランスが一気に崩れ、
カンピロバクター(悪玉菌)の増殖に伴うように、細胞内に潜んでいた原虫が、腸内に下りて活性化し、下痢や血便を引き起こす要因になってしまいます。
【 俗に日和見感染(※1)といわれております 】

1週間前後の駆除薬投与で、症状は改善いたしますので、信頼できる動物病院で早めに治療を受けて下さい。
原虫駆除は、腸内で活動している時の薬剤投与が最も効果があります。
症状が現れた時に徹底的に駆除してください。

※1 日和見感染とは
健康な状態では症状が出ない病原体(弱毒微生物・非病原微生物・平素無害菌など)が原因で発症する感染症





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